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2013年7月21日 (日)

キット雑感:アドラーズネスト ANM35041『MG34同軸機銃用銃身《HD》』

 新製品もそうでないのも含めて、幾つか紹介記事を書きたいブツがあるので、向こう数本はソッチ系の記事を続けたいと思います(その間に考証記事なり製作記事なりのネタと原稿を用意しようという魂胆です)。まずは今月出たⅢ/Ⅳ号戦車用アップデートパーツから。

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 カリカリ作り込み系モデラーにとっての強い味方、高石師範も御用達のアドラーズネストから新しく出た砲塔同軸MG34用の挽き物銃身です。2本入って定価税込だと840円になります。高い?いやいや、それにはそれなりの理由がちゃんとあります。
 

 このブログでこの商品の紹介記事を書く理由を説明する為に、まず同社の先行商品を別途紹介する所から始めなければなりません。

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 同じくアドラーズネストのANM35006B『MG34(前期型)車載機銃銃身《HD》』。画像のモノはさらにガンブルー染め処理済みの、正しく1/35MG34機銃身用ハイエンドモデルです。お値段も素晴らしい。一本税込1995円。下手すりゃ二本で戦車一台買えちゃう値段です。でも私は頑張ってコイツを5㎝砲試験車に奢ってやろうと思います。

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 この製品の商品名には“HD(ハイディテール)”と入っていますが、伊達ではありません。このサイズで驚異のバレル・ジャケット二分割。上画像、黄矢印の二か所は実銃通りの八角形、赤矢印にはキッチリと刻み目のモールド付。コレで強度も安心の真鍮挽き物ですからね。ココまで再現性の高い製品はそうそうないと思います。しかも後期型は他にも出してるメーカーは多いですが、前期型はあんまりないんじゃないでしょうか?店頭で実物を手に取ってみて、「この製品を使う事自体が一つの目的となる」そんな気がしました。その為には他の部分も釣り合いがとれる程度に作り込まなきゃならない。コレは値段以上に覚悟の居る判断です。でもやっぱりこの惚れ惚れするパーツを使ってみたくて、購入に踏み切りました。
 ところで車体のボールマウントにこの銃身を奢るとして、じゃあ砲塔の同軸機銃はどうすんねん?まさかそっちはキットのプラパーツ、という訳にも行くまいて・・・と思ったら、ちゃんと同社からは同軸機銃用銃身も出てました。

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 ANM35013『MG34同軸機銃用銃身(5本入)』お値段税込1050円。おお、一丁二千円弱の車載用を買った後だと、五本千円なんて随分お買得に思えてしまうじゃありませんか。よしよしそれじゃコレも買って万端よ・・・と思ったら甘かった。実はこの製品、実質的には「虎・豹専用」です。画像に写ってる見本イラストを見てもらえば判りやすいのですが、銃口直後の八角形こそモールドしてあるものの、そこから後はツンツルテンですよね。防盾に仕込む用だからそれでイイんじゃないの?と思われますか?いやいや甘い。Ⅲ号・Ⅳ号は防盾に一体の装甲カバーから結構先端が出ちゃうんですよ。

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                                Attribution: Bundesarchiv_Bild_146-1976-091-06,_Nordafrika,_Panzer_III.jpg

 ね。最低限、刻み目のモールドが入った部分まではモールドしてもらわんと、Ⅲ/Ⅳ号には使えまへん。くっそー、虎や豹ばっかり優遇されやがってー、あいつらばかりがドイツ戦車やおまへんで!というのは半分冗談ですが、百歩譲ってどちらか単体で使う分には兎も角、一台の模型作品上で同じはずのパーツが異なる解像度で混ざっている、と言うのは個人的に最も我慢のならない所です。コッチの同軸機銃の商品名に《HD》って付いてないのはそういう訳か~、と得心いったところで解決する訳でもないので対応策を考えねばなりません。取り敢えず同じ車載用を砲塔にも付ける・・・は流石に却下。コスト高杉。ネットでいくらか探すと、海外製の~EPパーツで有名なあそことかの~安価な機銃口パーツもあるにはあったので、オクで安値だったものを参考品として一応入手してみる・・・勿論、アドラーズの製品に解像度では及ばない。ぐぬぬぬぬ~となっていたのが、実は今年の2月ごろの話。

 ところで前後してアドラーズのHPを見るとこの当時、同軸機銃身セットは実は販売終了扱いになっていました。『お、こりゃ《HD》仕様の新製品に移行する予定が?』と思った私は、確認が取れれば安心して“防盾のスリーブに穴だけ開けて、後は発売を待ってりゃいい”と考え、意を決して直接問い合わせてみました。すると、中の人~と言うか恐らく社長さん(恐縮です)からイチユーザー相手に丁寧な返信を頂きました。私信なので詳細は伏せますが、要約すると、HDシリーズはコストが高いのでどうしたもんかと思案中。おまけに同軸機銃セットは海外製の安いのが入ってきて(判ります)廃盤になった、とのこと。オーノーそんなこと言われたら今更後には引けないウチのⅣ号は永久に画竜点睛です。そんなこと言わずに何とか前向きにご検討よろしくお願いします、と書き送って一旦その話は終了したのです。

 で、出ましたよ。ちゃんと《HD》仕様で!言ってみるもんですよ。アドラーズさんHPの製品紹介欄に書いてある「イベント会場やメールで寄せられたリクコメ」のウチ、メールの少なくとも一本は私です(^-^;。虎とⅣ号じゃ話が違うんです!とメールで力説した内容が反映されたかのような製品紹介。自意識過剰は自覚の上でそう信じることにしておこう(*^-^)。っていうか、嫌になったから販売終了してたとか正直過ぎるところがさらに好感度アップです。

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 肝心の商品はこの通り。実はこれまた丁寧に「出す事になったよ」メールをいただいていたので、お礼の返信でブログで宣伝しますと書きました。この記事は正にその為です。という訳で皆さん買いましょう!この製品は車載MGの前期・後期に関わらず有効なので、H型にも使えます。大勢買えばコストも下がりますよね。ついでに旧製品も虎・豹用として再販されました。そっちもガッツリ買ってあげてください。私ですか?当然もう某通販店でまとめ買いの注文出しましたとも!(いや、あそこだと懐具合と相談しながら引き取れるもんで・・・)。
 それに、やっぱり趣味の世界くらい『良いものなら多少高くてもちゃんと売れる』世の中であって欲しい。割と真面目にそう思います。広く国内の真面目な中小企業を応援する的な意味でも。アドラーズさんしかり、パッションモデルさんにしても、ね。中途半端な出来の安価な海外製をわざわざ買い足すのは余り意味が無いと思います。そんなん買う位ならキットのプラパーツで十分ですって。え、でもやっぱり高い?いやいや、冷静に考えてみましょうよ。来月あなたが買う新製品キットがそのまま一生積んで終わる位なら、今手がけている作品に二千円の機銃身を奢った方が生きたお金の使い方かもしれませんよ。

・・・ヒュンヒュンヒュン・・・ヒュンヒュンヒュン・・・グワッ!コレなんていうブーメラン!思いっきり自分に突き刺さってきましたよ!(@Д@;

 でもまぁ、最近コレも割と真面目に思う事ではあるんですよね。

 因みに、ウチの5㎝砲試験車には、この機銃身二丁と同じく同社のフェンダースプリング、後はパッションの汎用OVMクランプと挽き物アンテナを奢る予定。カステンのキャタピラを除けばサードパーティー製で使うのはそんだけの予定です。

追記:この記事をお読みになっても、だからと言ってアドラーズさんに、とても採算が取れ無さそうな無茶な製品のリクエストとか送っちゃダメですよ。車載用8㎜ブレダ機銃の挽き物銃身が欲しい、とか。いや、出たらそりゃ私は買いますけど。

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